新聞が好きで小学生の頃から毎日読んでいました。大学のゼミでは開催前の東京五輪に関わる取材なども経験し、各分野で活躍する人たちに会って話を聞き、伝えることができる記者の仕事に興味を持ちました。勝毎を知ったのは100ページ以上ある「元旦号」。生まれ故郷であり、両親の実家がある十勝でお正月を過ごしていたので、ボリュームのある紙面を1ページずつ読み進めるのが楽しみでした。自然の豊かな十勝で暮らして、地域の人の生活に役に立つ情報を届けたいと思い、勝毎を選びました。
電子版オリジナルコンテンツの取材や、記事の見出し付けなど配信に関わる業務をしています。電子版ジャーナルでは、これまで教員が担ってきた部活動の指導を地域のクラブ・団体などに移行する「部活動の地域移行」、十勝で活躍する女性にインタビューして動画と記事で配信する「300秒トーク」などの連載、単発の記事を執筆しています。
十勝が舞台の一つになった映画「キリエのうた」の取材では、映像の方がより映画の雰囲気や魅力を伝えられると思い、社会部とメディアコンテンツ部の動画担当の記者に声を掛け、3人で役割分担してロケ地や撮影を支えた地元の人に取材しました。動画は実際の映画のシーンや関係者へのインタビューを盛り込み、記事と合わせて配信。当日の記事の中で最多のアクセス数となり、“勝毎電子版の価値を高める”という部署の使命を果たす上で一つの好事例となりました。
これまで在籍した地方部や政経部は、日々のニュースを追うため、なかなか一つのテーマを深く掘り下げられなかったですが、現在は自分で取材テーマを設定し、さまざまな立場の人から話を聞き、取材先でまた新たな情報を得るなどして、連載していけるのが面白いです。「自分はこの分野は詳しい」という専門性を高めて、唯一無二の記者を目指したいです。
電子版は複数写真や動画、長い文章も掲載でき、より多くの情報を伝えられます。しかし、ページをめくれば記事が自然と目に入る紙面と違い、電子版は見出しで興味を持ってもらえなければクリックされず、一文字も読んでもらえないという難しさがあります。ニュースを得る手段が紙からデジタルに変わる中で、十勝の人に必要とされるメディアであり続けるため、伝える手段や見せ方を試行錯誤しながら、新たな価値を生み出していきたいです。
「自分の選んだ道を正解にする」。日々の中で何度も選択する場面がありますが、進路や就職など人生の中で大きな決断ほど、自分の「やりたい」という直感を大切にしてきました。人生に決まった答えはないので、自分が選んだ道を「これで良かった」と思えるよう、後悔することがないように努力しています。
旅行が好きなので、2カ月に1回くらいは道内外に出かけています。コロナ禍で行けない時期もあったので、ゴルフを始め、会社の同期や親戚とコースを回っています。家にいるより仕事のオンとオフが切り替えられるので有意義な時間です。