全十勝短歌大会大賞に音更の村岡さん
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第25回全十勝短歌大会(NPO十勝文化会議、十勝毎日新聞社主催)が15日、とかちプラザで開かれ、最高賞の全十勝短歌大会賞に村岡順子さん(70)=音更=の「拘束を解かるるごと解くごとく川の氷は岸を離れる」が選ばれた。
管内から公募(1人1首)し、93人から作品が寄せられた。被講に続いて助言者による講評が行われ、来場した応募者、助言者ら約80人の投票で高点歌賞6首、佳作4首、助言者賞3首、特別賞2首が選出された。
村岡さんは50代の初めからカルチャー教室で短歌を習い、2001年に夫の転勤で帯広に越してきて辛夷社に入会した。この大会では10年に帯広市民劇場賞を受賞している。
受賞作は音更の自宅から帯広に向かう途中、すずらん大橋を渡る際に見た十勝川の風景から春の訪れの喜びを詠んだ。「初めは『いい歌ができた』と思ったが、時間がたつと不安になった。受賞は思いがけず、びっくりした。これからの励みになる」と喜びを語った。
助言者の中川明義さんは「蓮葉氷となって氷が解けゆくさまを心をくぐらせて豊かに表現した秀作」と評価した。入賞作品は22日に本紙で紹介する他、全作品を十勝毎日新聞電子版で公開している。(澤村真理子)