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【十勝へのメッセージ-企業トップに聞く-】JA道厚生連 西一司会長

  • 2017年11月17日 12時58分



病院移転後も信頼に応える
単年度赤字を5年かけ解消

 JAグループ北海道で、地域の医療と健康を支える役割を担っているのがJA道厚生連だ。全道広域に10厚生病院、5クリニック、3特別養護老人ホームを展開している。6月に就任した西一司会長(69)に厚生連事業の現状と課題、移転新築する帯広厚生病院について話を聞いた。
(聞き手・札幌支社長 河尻有功)

<にし・かずし>
 1948年オホーツク管内滝上町出身。94年からJA滝上町組合長、2002年からJAオホーツクはまなす組合長、08年から北見地区農協組合長会会長を歴任。11年にJA道厚生連副会長を経て、今年6月から現職。全共連北海道本部運営委員会会長も兼務。

帯広が支える黒字
 -病院経営の現状と課題は。
 地域医療に関していえば、医師不足や診療科目の減少など課題が多い状況だ。道内の自治体病院を見てもそれは明らかで、経営的にも赤字が続いている。医師の偏在問題では札幌圏や旭川圏などに集中し、地域医療を担う医師が少ない。また、小児科や産婦人科といった専門医のなり手が少ないことも大きな課題だ。病院経営というのはそうした課題に向き合わなければならず、なかなか難しい現状にある。診療報酬のアップは望めない状況でありコストを下げるしかないが、それでは医師を確保できないというジレンマも抱え、経営が悪化するという悪循環になる。

 こうした中、厚生連全体では昨年21億円の黒字決算をさせてもらっている。特に帯広厚生病院に支えられている部分が大きい。大変ありがたいことだ。地域を支えるのが厚生連の役割だ。何とかその役目を果たすべく、さまざまな課題に取り組んでいる。農協組合員だけではなく、地域の皆さんの医療と健康に携わっているのが厚生連の誇りでもある。

系列唯一の「3次」
 -今後の事業展開は。
 まず来年11月に移転して開業する帯広厚生病院の経営を軌道に乗せることだ。275億円の大型投資となったことから、5年間で単年度赤字を解消していきたい。そのほか、道内の系列病院では建て替えの計画もあり、特別養護老人ホームの建て替えにも着手していかなければならないと思っている。

 -帯広厚生病院に期待することは。
 帯広の一日の外来患者数は約1800人。それだけ信頼されているということだと思うし、その信頼に応えていきたい。新しい病院は651床を予定している。道内の系列病院の中で3次医療を担っているのは帯広だけだ。帯広は大学病院に準じる病院の評価「DPC2群」に指定され、病院機能では高い評価を受けている。スタッフもそろっており、地元の信頼も厚い。道厚生連でもトップの病院だ。

自然も人も好条件
 -十勝の印象は。
 農業をする側としてうらやましいほどの土地や面積、気候の条件がそろっている。他の地域は十勝の生産力に何とか追いつこうと目標にしているが、なかなか追いつけない。あれだけの生産力があれば人材も、優秀な指導者も集ってくる。十勝は自然にも人にも恵まれている印象だ。

 -十勝にメッセージを。
 みんなが一生健康で過ごせれば良いが、そうもいかない。病院はインフラの一つとして絶対に必要だ。帯広厚生病院は新しくなるので、ぜひ利用してもらい、安心して十勝で働き十勝という地域を守っていただきたい。

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