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【十勝へのメッセージ-企業トップに聞く-】京王観光 保木久仁彦社長

  • 2017年7月4日 13時21分



十勝観光 情報発信が重要
旅行業 創業65年目

 京王観光(本社東京)は京王グループの旅行会社として法人、個人・グループ向け旅行商品の企画や販売などを展開する。道内では、系列で老舗シティホテルの京王プラザホテル札幌に続き、2019年にJR札幌駅北口に新業態のホテルを開業する予定の他、都内で民泊事業参入など、旅行業態の多様化やインバウンド(訪日外国人観光者)対応にも積極的だ。京王プラザホテル札幌の元社長・総支配人で、北海道の知見も豊富な保木久仁彦社長(57)に業界の展望や北海道観光の可能性などを聞いた。

<やすき・くにひこ>
 1960年東京都出身。早稲田大学卒。82年に京王電鉄(旧・京王帝都電鉄)に入社し、京王リテールサービス社長、京王プラザホテル札幌社長などを経て15年6月から現職。大学時代に2週間かけて道内各地を巡ったのが思い出で、「幸福駅で購入した切符の写生画は今でも持つ」。趣味は洋楽ロック鑑賞、酒場や銭湯巡りなど多彩。

情報を把握し更新
 -旅行業者として半世紀以上の歴史がある。
 鉄道をはじめ運輸業や百貨店など60社から成る京王グループの中でも歴史が長く、創業65年目に入った。団体旅行を扱う営業支店が札幌など全国に15支店、個人旅行を扱うカウンター店舗を、京王線沿線を中心に20店舗展開する。カウンター店舗は駅前に立地し路線利用者からの信頼も厚い。団体旅行では、社員旅行などの法人旅行や修学旅行などの教育営業にも伝統的に強みを持つ。

 インターネットの普及で航空券、宿泊施設を自分で手配する人が増え、IT系旅行会社の躍進など逆風はある。だが、豊富な情報を基にオーダーメードのプランを提案するのは対面販売ならでは。旅行業界は地理や歴史、交通など膨大な情報の把握と更新が必要だが、自社や他社商品の研究を続け、社員間で情報を共有し顧客満足に努めている。

 -京王プラザホテル札幌に2度赴任した。北海道観光の現状は。
 入社2年目の1年間、実習としてフロントや宴会サービスなど多くの業務に当たった。10~13年に社長を務め北海道には非常に縁を感じる。当社の主力の国内旅行部門では、北海道はかつてのような勢いがないが、知られざる魅力もたくさんある。観光地が広域に分散し2次交通の充実も重要な要素になる。十勝は雄大な景色やガーデン街道など魅力も多く、可能性を秘めており、情報発信が重要になってくるだろう。

 一方、インバウンドの北海道人気は今後も続くとみられ、京王グループとしても北海道に注力している。5月に函館市内にシェアキッチンなどを備えた複合ホテルを開業した。19年開業予定の「京王プレリアホテル札幌(仮称)」はアッパーミドル(中流上位)向けで、海外レジャー客のニーズが高い部屋タイプを備える。

カウンター付き店舗を首都圏で20店舗展開する京王観光

地域連携テーマに
 -東京五輪への期待もあるが、少子高齢化や旅行需要の先細りも危惧される。
 20年の東京五輪と19年ラグビーワールドカップに期待している。当社では「スポーツ」を大きなテーマとして、トップリーグをターゲットに、ラグビー、野球、水泳など裾野の広いスポーツ関連分野にアプローチしている。京王グループでは、首都圏展開の「京王プレッソインホテル」は年内に2施設開業し、計11店舗・総客室数約2200室体制となり、3000室の目標に向けて順調だ。国の特区制度を活用して、マンション1棟をまるごと活用した民泊を都内大田区で始めた。多様化する旅の形態に対応したい。

 京王グループ全体にも言えるが、今後のテーマは地域連携と考える。ゲームをきっかけとしたブームの「刀剣女子」で当社の一部旅行商品も人気を集めたが、こうした「宝」は日本全国に多く埋もれている。今後は旅程だけでなく旅先での商品提案など「観光づくり」にも力を入れたい。隠れた魅力が多い北海道・十勝ともつながりを持ち、発信のお手伝いができれば。
(聞き手・東京支社次長林真由)

<京王観光>
 1953年京王帝都観光協会として設立し、旅行業を開始。57年から現在の名称となり、旅行事業と、生命保険、損害保険の販売などの保険事業を展開する。資本金1億円。従業員数465人。

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