HOME 特集 【十勝へのメッセージ-企業トップに聞く-】NTTタウンページ 岡田昭彦社長
   | メール配信登録  twitter facebook |

特集

【十勝へのメッセージ-企業トップに聞く-】NTTタウンページ 岡田昭彦社長

  • 2017年2月14日 13時10分



地域の防災・情報で進化
全戸配布が強み

 職業別電話帳「タウンページ」を発行するNTTタウンページ(東京)。携帯電話、インターネットの普及や固定電話の減少という逆風の中、地域の生活情報などを掲載したご当地別の別冊「タウンページ」や避難所などを載せた「防災タウンページ」の発行、配布などで新たな役割を果たしている。全戸・全事業所お届けなどの「英断」や、多彩なアイデアで「電話帳」の既成概念を打ち破り、アイデアを広げる岡田昭彦社長に聞いた。

<おかだ・あきひこ>
 1952年生まれ。東京大学経済学部卒。75年に電電公社(当時)入りし、NTTアメリカ社長、NTT東日本取締役神奈川支店長などを歴任。2013年から現職。モットーは「楽しくなければ仕事じゃない」

コンテンツ活用のビジネスモデル模索
 -タウンページの歴史を。
 電話帳自体は古くからあるが、NTT民営化2年前の1983年に50音別電話帳「ハローページ」と職業別電話帳「タウンページ」が誕生した。広告収入は97年をピークに、その後、固定電話加入数の減少とともに減っている。コスト削減と同様に減収・減益ストップに向けた取り組みを展開し、売り上げ・利益とも減少幅を少しずつ改善させている。

 2011年に「全住戸・全事業所お届け」を開始し、18年度内に全国に拡大する。NTT東日本、NTT西日本の固定電話加入者宅だけに届け、古い電話帳を回収していたが、加入者方は点在し、要・不要のニーズ、留守時の対応などに労力を要していた。思い切った全住戸・全事業所配布でコストが下がり、自治体や広告主からの評価も高く、広告受注にも弾みがついた。

「新版」9割が認知
 -画一的だった「タウンページ」も様変わりしている。
 14年7月から、その地域の名所やゆるキャラを表紙にし、地域の生活情報などを掲載した新タウンページを発行。全体の9割に当たる352版・3954万部で新版化できた。東京都内などでの無作為アンケートでは、新タウンページの認知度は9割に達し、検索機能を改善した中身を実際に参照した人も3割いた。

 タウンページ本体内で紹介する「防災特集」、別冊化した「防災タウンページ」を発行し防災対策にも力を入れている。16年度版は帯広など道内6市を含めて、前年度版の2倍に当たる全国164版を発行し、好評だ。今後も地域の暮らしと安全の情報を詰め込んだ媒体として進化させたい。

NTTタウンページが発行する地域版の「防災タウンページ」

スマホ版を大改革
 -北海道・十勝の印象は。
 40年以上前だが、学生時代に「カニ族」として旧国鉄広尾線、士幌線の旅を楽しんだ。別冊「防災タウンページ」も18年度中に振興局単位の発行で、道内全域をカバーしたい。昨年は十勝が台風で甚大な被害に見舞われたが、地震以外も噴火、土砂災害など危険性のある災害は地域それぞれ。その土地に合った内容になれば。一部地域で実施しているが、全住戸・全事業所配布の強みを生かして、クーポンやカタログを封入している。市区町村ごとに発行しているので、地域と連携した取り組みも可能。話題の地方創生やマチ起こしを、ミクロな形で実現できるので、取り組みを広げたい。

 -今後の事業展望を。
 18年度までに携帯電話、スマートフォン用の「iタウンページ」の大改革、充実・強化を図る。NTTグループの「104」の番号案内の曖昧検索のノウハウも生かし、地図情報、位置情報と連動した絞り込み、営業時間など細かい情報を網羅させる。東京五輪の20年に向けて、外国語表記など国際化も進めたい。

 目指すのは紙、アプリなどと、所有データ、地域の防災・生活などのエリア情報を複合化させた「タウンページミックス」。冠婚葬祭など地域ごとの風習や観光、イベント情報などをコンテンツとして集積・提供できれば。出版業、広告業、マーケティング支援業など当社ならではのリーチで、コンテンツ活用型のビジネスモデルを確立したい。
(聞き手・東京支社長竹内徹)

<NTTタウンページ>
 1985年のNTT民営化とともに電話帳事業部として発足。98年にNTT番号情報として設立し、2012年に現社名に変更した。各種電話帳の発行や、企業などからの委託による電話受け付けや電話でのマーケティング事業などを行う。資本金1億円。従業員数約2800人。

観光特集(勝毎電子版)
十勝川白鳥大橋ライブカメラ
6~12時 12~18時
30日の十勝の天気
最高気温
3℃
最低気温
-2℃
朝日デジタル

今、なぜ「かちまい」…
ご購読のお申し込み