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【十勝へのメッセージ-企業トップに聞く-】6月に北海道経済産業局着任 児嶋秀平局長

  • 2016年11月4日 12時11分



十勝の食と観光 道発展の原動力
 道内は、他県に比べて人口減少と少子高齢化の進行が早い一方で、北海道新幹線の開通やインバウンド(訪日外国人旅行者)などの増加による観光立国への期待感が高まっている。今後どのような視点で政策展開し、北海道経済をけん引していくのか。6月に着任した北海道経済産業局の児嶋秀平局長(52)に聞いた。
(聞き手・札幌支社長 脇坂篤直)

<こじま・しゅうへい>
 1964年滋賀県生まれ。京大卒業後、88年に通商産業省に入省。中小企業庁経営安定対策室長、徳島県警本部長、石油天然ガス・金属鉱物資源機構総務部長などを歴任。今年6月から現職。

アウトドアDMO支援し新たな価値に
 -就任の抱負を。
 北海道経済産業局は北海道の持続的な拡大、発展を実現することが使命だが、北海道は人口減少と少子高齢化が他地域よりも早いスピードで進行しており、非常に深刻な状況だ。そういった状況でも経済の縮小をできるだけ緩和し、できれば拡大していくにはどうしたらよいか。その道筋を付けたい。拡大のためには(1)輸出を増やす(2)インバウンドを拡大する(3)少ない人手でもアウトプットできるよう生産性を高める-といった3つの方向性があると思っている。

ガーデン街道注目
 -インバウンド対策として、十勝は広域観光周遊ルートに認定された。観光での取り組みは。
 観光関係で注目しているのは北海道ガーデン街道だ。十勝から富良野、大雪山に続く全長250キロに及ぶ街道だが、周遊型観光を進める取り組みとして発展することに期待したい。

 また「十勝アウトドアDMO(観光振興を官民一体で進める地域組織)事業」に着目している。この事業は十勝の雄大な自然環境や食、温泉資源を活用し、受け入れ対象を富裕層に絞った豪華なキャンプ(グランピング)によるアウトドア観光を開発しており、19市町村と企業、旅行会社、ホテル業界が手を組んで力強く進めている。これに地方創生交付金を活用して、DMO設立のための支援をしていきたい。北海道観光にとって新たな価値となる事業として大いに期待している。

生産性向上へ連携
 -輸出についてはどうか。
 北海道は「食」に強みがある。政府は2020年までに、農林水産物と食品の輸出を1兆円規模に拡大する目標があるので、けん引することがわれわれに課せられた役割だと思っている。具体的には、農産物加工品の海外展開のために鮮度保持が課題で、それを生産段階からスムーズにできる取り組みが重要だ。その中でネックとなることに対して商工業の先端技術やノウハウで解決する取り組みを支援している。食の輸出を引っ張っていくのが十勝地方だ。

 さらに生産性を高めるため経産局として「農商工連携」を推進し、生産現場にIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)を導入する等の事業を支援していきたい。

 一方で、この夏は大きな台風被害に見舞われた。異常気象が増えていることから、災害に備えることが大事だ。道内企業には、被災する前にあらかじめ復旧計画を定める「BCP(事業継続計画)」の普及に努め、より強い北海道経済をつくり上げていきたい。

 -十勝へのメッセージを。
 十勝地方は北海道の強みである食と観光を体現している場所。この北海道らしさは国内、海外に誇れる財産だ。この財産を上手に育てていきたい。十勝の事業者の皆さんの取り組みと手を組み、伸ばすところは伸ばし、守るところは守っていきたい。十勝は北海道の発展の原動力として期待している。

観光特集(勝毎電子版)
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